



本記事のテーマ
梅毒(ばいどく)の感染原因・症状と検査方法・治し方とは?をわかりやすく解説します
梅毒(ばいどく)とは
梅毒は、「梅毒トレポネーマ」という病原菌が原因の感染症です。
梅毒に感染すると、3~6週間程度の潜伏期を経て、様々な症状が現れ、死亡に至ることもある病気です。
早期の薬物治療で完治が可能ですが、検査や治療が遅れたり、治療せずに放置したりすると、長期間の経過で脳や心臓に重大な合併症を起こすことがあります。
時に無症状になりながら進行するため、治ったことを確認しないで途中で治療をやめてしまわないようにすることが重要です。
また梅毒に感染すると、HIVウイルスにも感染しやすくなります。
梅毒は1940年代以降にペニシリンによる治療法が普及してからは、早期に適切な治療を受ければ完治が可能です。

梅毒(ばいどく)の感染原因
梅毒の感染原因・経路は主に性行為です。
最近増加傾向の性病の1つになります。
挿入以外でもフェラチオなどのオーラルセックスや場合によってはキスでも感染する病気です。
他人の粘膜や皮膚と直接接触すれば感染の可能性があります。
具体的には
- 性器と性器(挿入)
- 性器と肛門(アナルセックス)
- 性器と口の接触(オーラルセックス(フェラチオやキス))
等が原因となります。
※ 性病以外の原因としては、妊娠中・出生時の母子感染による先天性梅毒もあります。
コンドームを使用しない性行為や男性同士の性行為の増加により、近年梅毒の感染者は増加傾向です。
梅毒感染数は2011年から2017年を比べると約9倍にまで増えています。
感染者は、女性は20代が最多。男性は20代~40代が全体の約60%を占めています。
梅毒の検査方法
梅毒に感染したかどうかは血液検査(抗体検査)で判断します。
第Ⅰ期の最初の数週間は抗体検査をしても陽性反応が出ないことがあるため、
感染してから約3週間をおいて、検査結果を確認する必要があります。
検査は以下の3つで受けることができます。
- 保健所で無料検査
- 自宅で有料の性病検査キット
- 病院で有料検査
1. 保健所の無料検査
全国にある保健所にて、HIV検査と同時に梅毒の受検が可能です。
メリット
- 無料
- HIVと同時に梅毒も検査できる
- 自分で採血しなくて済む
デメリット
- 月に1~2度ほどしか実施してない保健所もある(先着の場合もあり)
- 平日の実施・指定時間のみの場合が多く会社員には厳しい
- 保健所まで行って検査を受けないといけない
- 検査結果が出るまで1週間ほどかかり、検査結果もまた取りに行かないといけない
詳しくはお近くの保健所を検索して条件をご確認ください。
2. 自宅で有料の性病検査キット
自宅にいながら梅毒の感染を検査するキットがあります。
早急に性病検査をしたい・誰にも内緒で検査をしたい方はそちらがオススメです。
メリット
- 自宅で検査と結果の受け取りができるのが時間が節約できる
- 誰にもバレずに梅毒の検査が受けられる
- 検査結果を数日で受け取れる
- 病院の半額で検査ができる(4000円以下)
デメリット
- 自分で採血をする必要がある
- 有料

自宅でできる最安値の性病検査キットはGMEです。
以下のブログで梅毒の検査キットを5社から比較して
最安値・1番お勧めのキットを調べました。
-
-
梅毒(ばいどく)で1番安い性病検査キットはどれ?梅毒の性病検査キット比較5選!
もくじ 本記事のテーマ梅毒(ばいどく)とは自宅でできる性病検査キットがお勧めなのはこんな人梅毒(ばいどく)の性病検査キット5選!最安値の梅毒(ばいどく)の性病検査キットはGME全部検査したい!安心派の ...
3. 病院で有料検査
お近くの皮膚科や感染症科、また男性は泌尿器科、女性は産婦人科で検査可能な場合が多いです。
メリット
- 即日で検査結果を受け取れる
- 検査から治療まで同じ医療機関で済む
- 匿名で検査可能のところもある(詳しくはこちらで検索)
デメリット
- 高額(梅毒だけで8千円ほど)
- 病院に行かないといけない
- 匿名で検査できない病院もある

梅毒の症状・期間について(画像あり)(閲覧注意)
梅毒の徴候や症状は、全部で4段階に分かれていて、それぞれ梅毒の潜伏期間が異なります。
梅毒の症状 : 第1期
感染後3週間〜3ヶ月を第1期とよびます。
梅毒感染の初期症状は痛みなどの自覚症状がない為、気付かない人が非常に多いです。
梅毒の症状 : 赤いコブ(しこり)ができる
赤いコブ(しこり)は2~3週間も経つと自然に消えますが、稀に潰瘍(かいよう)となります。
また、この潰瘍(かいよう)も次第に消えるために、本人が気づかないうちに症状が進行していきます。
※ 梅毒は自然治癒することはほぼないので、勘違いしないようにしてください。

photo by papuanewguineahealth
梅毒の症状 : 第2期
感染後3か月〜3年を第2期とよびます。
梅毒の症状 : リンパ節の腫れ
全身のリンパ節が腫れることがあり、発熱、倦怠感、関節痛などの症状もでる場合があります。
梅毒の症状 : バラ疹
全身性発疹が現れることがあります。赤いコブ(しこり)が手足の裏から全身に広がり、顔面にも現れます。ひとつひとつの大きさは約1~2cmほどですが、痛みやかゆみなどは伴っておりません。

photo by tabletsmanual
梅毒の症状 : 梅毒性丘疹
バラ疹が移行し、皮膚が盛り上がる梅毒性丘疹になる場合があります。
梅毒性丘疹は、手のひらや足の裏などにできやすいですが、バラ疹同様全身にできます。
硬く赤いまだらの突起ができ、悪臭を放つこともあります。

photo by dermatology-approach
梅毒の症状 : 扁平コンジローマ
扁平コンジローマは、梅毒性丘疹が性器や肛門周辺、乳房の下やわきの下などの湿った部位に発生した際に生じる丘疹(イボ)です。
尖圭コンジローマと名前が似たイボですが、全くの別物です。
尖圭コンジローマは乾燥していますが、扁平コンジローマはただれて分泌物を出すので、イボが湿っているのが特徴です。

photo by Sexually Transmitted Infections
梅毒の症状 : 梅毒性乾癬
手の平、足の裏に、赤褐色の浸潤性のある、かさかさした乾癬(かんせん)のような皮疹が出来ます。
引っ搔くとポロポロと皮(乾癬(かんせん))が剥がれ落ちます。

photo by dermis
治療しなくても1ヶ月で消えますが、抗生物質で治療しない限り梅毒の菌は潜伏しているため治りません。
梅毒の症状 : 第3期
感染後3年〜10年を第3期とよびます。
梅毒の症状 : 腫瘍(ゴム腫)
内臓・骨・筋肉・皮膚などにできるゴム様の弾力のある大小の結節で、顔面、特に鼻・唇・前額部・頭蓋骨などに腫瘍(ゴム腫)として発生します。
腫瘍(ゴム腫)により組織が破壊されて、骨が陥没することがあります。
現代では医療が発達したため、第3期まで進行することはほぼありません。

梅毒の症状 : 第4期
感染後10年移行を第4期とよびます。
多くの臓器に腫瘍が発生したり、脳、脊髄、神経を侵され麻痺性痴呆、脊髄瘻を起こし(脳(脊髄)梅毒、脳梅)、死亡もありえます。
ただし現代では医療が発達したため、第3期と第4期に移行するのは稀です。
梅毒(ばいどく)がもし陽性だったら?治療方法と期間は?



一般的に梅毒の治療は、外来で処方された抗菌薬を内服することで治療します。
初期の感染であれば2~4週間程度で完治する場合が多いです。
内服期間等は病期により異なり、医師が判断します。病変の部位によっては入院のうえ、点滴で抗菌薬の治療を行うこともあります。
医師が治療を終了とするまでは、処方された薬は確実に飲みましょう。
性交渉等の感染拡大につながる行為は、医師が安全と判断するまではひかえましょう。
また、周囲で感染の可能性がある方(パートナー等)と一緒に検査を行い、必要に応じて一緒に治療を行うことが重要です。
梅毒治療後の再発について
梅毒の感染は、医師が検査で血液中の免疫(抗体)を確認して判断をします。
感染した人の血液中には、一定の抗体がありますが、再感染を予防できるわけではありません。
そのため適切な予防策(コンドームの使用、パートナーの治療等)が取られていなければ、再び梅毒に感染する可能性があります。

赤ちゃんのためにも女性は早期治療を
梅毒は20代の女性が一番感染者数が多い性病です。
妊娠中・出生時に胎盤を通して母子感染し赤ちゃんが先天性梅毒になる可能性があります。
胎児に感染すると、死産、早産、新生児死亡、奇形が起こることがあります。
胎児に感染するのは、自覚症状がほぼない第1期、肌に異変が起こり始める第2期の梅毒で、症状に気づかない人も多くいるかもしれません。
胎児がお母さんの胎盤を通して梅毒になる感染率は60〜80%と高確率です。
ただし現在では、妊娠初期の妊婦健診で梅毒を含めた性病検査を行うため、早期に治療を行うことも可能です。
ただ梅毒に気づかない、さらに妊娠に気づかない場合もあり得るので、
妊娠を希望される方は早めに性病検査を各自で行うことをオススメします。
まとめ
梅毒は主に性行為で感染する性病の1種です。
症状は4段階に分かれ、重症になると死亡するほどの怖い病気ですが、現在の医療では早期の治療で完治することも可能です。
また、梅毒は母子感染の確率が高いので赤ちゃんを希望する女性にとっては早めの対策が必要な性病です。
コンドームを使用していても梅毒の感染を100%は防ぐことなどできません。
さらに女性の場合、初期症状だと気づかないことも多いので、定期的に性病(梅毒)の検査をすることが確実な予防と早期発見の方法になります。
感染が疑われる方は、地域によっては保健所で匿名/無料で検査をできるところもあります。
ただ、検査できる日が限られているため、早く検査結果を知りたい方は自宅で検査できる梅毒の感染検査キットを購入するのをオススメします。
自宅でできる最安値の性病検査キットはGMEです。
以下のブログで梅毒の検査キットを5社から比較して
最安値・1番お勧めのキットを調べました。
-
-
梅毒(ばいどく)で1番安い性病検査キットはどれ?梅毒の性病検査キット比較5選!
もくじ 本記事のテーマ梅毒(ばいどく)とは自宅でできる性病検査キットがお勧めなのはこんな人梅毒(ばいどく)の性病検査キット5選!最安値の梅毒(ばいどく)の性病検査キットはGME全部検査したい!安心派の ...