



本記事のテーマ
B型肝炎とは何か?感染原因や症状・検査方法などをわかりやすく解説!
B型肝炎とは
セックスやオーラルセックスなどで感染するB型肝炎。
名前は聞いたことあるけれど
どんな病気なのかイマイチ分かっていない…という人も多いのではないでしょうか?
今回はそんな人のために、
B型肝炎の感染原因や症状、検査方法・治療方法や予防法を詳しく解説していきます。
B型肝炎とは
B型肝炎ウイルス(HBV)が感染することで起きる性感染症です。
代表的な性感染症のHIV・AIDS(エイズ)よりも感染力が高く
場合によっては慢性的な肝炎を引き起こすウイルスに変化することもあるため
何か異変を感じた場合は早めに病院で処置を受けるのが推奨されています。
B型肝炎の感染原因
B型肝炎の感染原因は
セックス(オーラルセックス・アナルセックスも含む)です。
ウイルスは、感染者の血液や精液・愛液に入っているため
オーラルセックスをしたり挿入をしたときに感染します。
また
- 出血がある状態でセックスを続ける
- 歯ブラシをパートナーと共用で使う
- 注射器を使い回す
- 入れ墨やタトゥーを入れる場合
などもB型肝炎ウイルスに感染しやすくなります。
基本的には、感染者の血液や分泌液経由で感染する…と覚えておきましょう。
B型肝炎の症状
B型肝炎ウイルスに感染した際の主な症状はこちらです。
- 常にだるさを感じる
- 食欲がほとんどわかない
- 尿がいつもよりも濃い(真っ黄色だったり醤油のような色だったり)
- 吐き気がする
- 黄疸がでる
B型肝炎に感染した場合、初期症状が出るのは1ヶ月~2ヶ月ほどになります。
男女ともに共通の症状で、
一般的な性感染症と比べると風邪のような初期症状のため、
なかなか気づかない人も多いです。
(なお、症状が出る人は感染者の20~30%とされています)
そのまま気づかずに
2ヶ月~3ヶ月したら自然に治癒するケースもありますが
「何か体に異変を感じる」など症状の自覚がある場合は
すぐに検査をする必要があります。

B型肝炎の検査方法
では、自覚症状を感じた場合、どのような検査を受ければ良いのでしょうか?
B型肝炎の検査方法は、大きく分けて2つあります。
- 病院に行く
- 性病検査キットで検査する
病院に行く場合
病院に行って検査を受ける場合は
男女ともに内科を利用するのがおすすめです。
検査の主な流れは
受付時に渡された問診票に気になる症状を書く
診察を受ける
血液検査を受ける
以上のようになります。
費用は、診察代で2,000円~3,000円(別途薬代・検査代あり)が相場となっています。
パートナーから感染してしまった場合は、一緒に病院で検査を受けるようにしましょう。
性病検査キットの場合
もう1つは、自分で性病検査キットを購入して検査をするパターンです。
仕事で忙しくて、なかなか病院に行けない…。
性病の検査を受けに行くのが恥ずかしい…。
そういった場合に、おすすめの検査方法です。
なお、症状が出て3ヶ月以上経ったあとに検査キットを使うようにしましょう。
感染してすぐに使ってしまうと、正確な検査ができなくなってしまうので注意が必要です。
検査結果が早くて
価格も安い
が性病検査キットでは1番おすすめです。
B型肝炎の治療法
B型肝炎の治療法は大きく分けて2つあります。
- 注射でインターフェロンを打つ方法
- 核酸アナログ薬を飲む方法
注射でインターフェロンを打つ方法
1つは、「インターフェロン」という薬を投与した治療法です。
ウイルスを完全に除去する力はありませんが、
その代わりに体の免疫力を高めてくれて、
ウイルスの増殖を予防してくれます。
投与した後も、効果が継続するのが特徴的です。
ただし、注射で投与するため、人によっては副作用が出てしまうケースも。
必ずしも有効であるとは限らないので、過去にアレルギーを発症したことがある人はあらかじめ医師に相談しておきましょう。
核酸アナログ薬を飲む方法
もう1つは、「核酸アナログ薬」という薬を使った治療法。
先ほどご紹介したインターフェロンと異なり、経口摂取をするため副作用が少ないのがメリットです。
抗ウイルス効果も強いので、副作用なく治療をしたいという場合にオススメです。
ただ、継続的に薬を飲まなければならない・薬物耐性ができる可能性もあるので、注意が必要です。
B型肝炎の予防法
B型肝炎は日常的に予防することが可能です。
まず、セックスをする際は必ずコンドームをするようにしましょう。
コンドームは避妊だけでなく、性感染症予防にも効果があります。
生理中にセックスをしたり、アナルセックスをする場合はB型肝炎を予防するためにも必ずコンドームはつけてください。
次に以下の場合
- パートナーが過去にB型肝炎に感染していた場合
- 今も継続してB型肝炎にかかっている場合
ワクチンを摂取するのもオススメです。
未感染でワクチンを摂取することで、感染リスクを低くすることができます。
ワクチンの費用は5,000円~10,000円で、3回ほど間をあけて検査する必要があります。
※なお、保険は適用されず実費で受ける必要があるので注意してください。
※平成28年10月1日からB型肺炎のワクチンが定期接種化されましたが、それ以前に産まれた方はワクチン接種が必要です。

まとめ
今回は、B型肝炎についてご紹介していきました。
B型肝炎は、感染力も強く自覚症状も少ないため、知らず知らずのうちにパートナーに移してしまうことがあります。
基本的には、自然に治りますが場合によっては重症化してしまうケースも…。
そうならないためにも、体に異常を感じた場合はすぐに病院で検査を受けるようにしましょう。
また、日頃からコンドームを使ってセックスをする・事前にワクチンを摂取するなど対策を取ることでB型肝炎にかかるリスクを低くすることができます。
正しい知識を身に着けて、感染症にかかるリスクを減らしていきましょう。