性病の中でも、クラミジアと並んで感染しやすい「淋病」。
1回の性行為で30%の確率で感染し、人から人への感染力も強いのが特徴の感染症です。
淋病には、性器淋病・のど淋病の2種類が存在しますが、どちらも基本的に性行為(オーラルセックス・アナルセックスも含む)で感染します。
では、万が一淋病にかかってしまった場合どのように治療すればいいのでしょうか?
また、日頃からはどのように予防していけばいいのでしょうか?



本記事のテーマ
淋病ってどんな病気?症状や感染経路、対策・予防法について解説
淋病とは?
淋病(りんびょう)は、淋菌と呼ばれる菌が性器や喉に感染し
炎症を起こす感染症のことを指します。
性行為1回だけでも約30%とかなり高い確率で感染するため
クラミジアや性器ヘルペスと同じくメジャーな病気です。
厚生労働省が発表している「性感染症対策の現状」の資料によると
淋病の報告数は総数8,698件、うち男性6,905件・女性は1,793件と男性の方が感染の報告数が多いのが分かります。
これは女性と比べて
男性のほうが自覚症状が出やすいからであることが考えられます。
女性の場合、男性と比べて自覚症状がほとんどないため
そのまま気づかずに放置してしまうというケースは珍しくありません。
しかし、長い間治療をせず放置をしてしまうと
まれに合併症を引き起こす場合もあります。
自覚症状がなくても早期治療のために
一度淋病の検査をすることをおすすめします。
淋病の感染原因
淋病には
- 性器淋病
- 咽頭(のど)淋病
の2種類があります。
性器淋病の感染経路は、性器周辺からです。
淋菌に感染した人がゴムを使わずに挿入したときや
素股など性器同士が触れ合った場合でも感染します。
咽頭(のど)淋病の場合は、
オーラルセックスやディープキスから感染します。
パートナーが淋菌に感染している場合はもちろんですが、
複数の異性とオーラルセックスをしている方や
仕事でオーラルセックスを行う方(風俗店勤務の方)の場合は、
感染率はより高くなりやすいです。
淋病の症状
淋病の症状は、男性・女性によって異なってきます。
それぞれの症状を表でまとめましたので、よろしければ参考にしてみてください。
男性の場合 | 女性の場合 |
・尿道が痒くなる、違和感を感じるようになる
・ドロっとした膿のようなものが尿道から出る ・尿道炎で痛みを感じることも など |
・はじめは自覚症状がないことが多い
・進行するとおりものが増加、出血が起こる ・放置をすると卵管炎・卵巣炎を引き起こし、不妊症になる危険性も など |
このように男女ともに、明確な違いがあります
男性と比べて、女性の方が自覚症状を感じないことが多く、
また特徴的な症状も出ないため
他の病気と誤認してしまうケースも珍しくありません。
そのためセックスをした後に気になる症状があれば、
すぐに病院に行って検査を受けるのがオススメです。
また咽頭(のど)淋病の場合は
男女ともに痛みや発熱といった症状がほとんどないのが特徴。
見た目からも病気になっているかどうかが判断しにくいため、
そのまま見過ごされてしまうことも珍しくありません。
セックスをした後に、何か違和感を感じた場合は
同様に検査を受けたほうがいいでしょう。
淋病の検査方法
では、もし淋病にかかってしまった場合、検査はどのようなことを行われるのでしょうか?
男女ともに
- 尿・膿・腟分泌液
- 肛門分泌液
- 咽頭の場合はうがい液(男女共通)
から抗原を出して検査をしていきます。
なお、検査は感染してから24時間後に受けることができます。
もし医療機関で検査した場合は、
検査方法は約15分ほどで終わる即日簡単検査や、
症状なしでも検査ができる即日精密検査、
検査結果は2日~7日後に判明する精密検査があります。
検査費用は、保険診療の場合は診察代と合わせて3,000円~。
自由診療の場合は4,000円~で設定されていることが多いです。
病院によって、検査費用が大きく異なってきますので、あらかじめ確認をしておきましょう。



費用も病院よりも安いとこが多いと思うので
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淋病の治療法
では、淋病の治療方法にはどういったものがあるのでしょうか?
性器周辺で感染した淋病の場合は、
- 筋肉注射
- 点滴
- 経口薬
で治療されます。
基本的に早期に診断を受けて治療をしていけば、
通常よりも完治するスピードは早くなります。
しかし、淋菌は他の病原菌と比べると
薬に対する耐性を持ちやすいため、
治療は継続的に行わければなりません。
自覚症状がなくなってからといって、
自分の勝手な判断でやめないようにしましょう。
咽頭淋病の場合は、点滴を1回(30分)注入して治療をします。
点滴を1回打つだけで95%以上治りやすいと言われていますが、
点滴を打って2週間後に病院でもう一度陰性かどうかチェックする必要があります。
「点滴を打ったから、もう大丈夫」と思わず、必ず病院に行ってチェックしてもらいましょう。
淋病の予防法
淋病を予防するなら、コンドームは必ず着用しましょう。
コンドーム1つで性病が完全に防げるというわけではありませんが、
少なくとも人から人への感染リスクを低くすることはできます。
不特定多数の人とセックス(オーラルセックスもも含む)をしないよう心がければ、
より淋病・咽頭(のど)淋病にかかるリスクを低くすることが可能です。
また、パートナーにも感染させてしまった場合は、一緒に病院で検査・治療をするのがオススメです。
一緒に治療をすることで、再び性病にかかるリスクを大幅に低くすることができます。
- コンドームの正しい着用
- 不特定多数の人との性行為はしない
この2つを守って健康的な性生活を目指していきましょう。
まとめ
今回は、淋病の症状・感染原因・治療法・予防法について解説していきました。
淋病は、場合によっては自覚症状がないこともあります。
長い間放置をしていると、合併症や不妊症になってしまう危険性もありますので、
何か違和感を感じたらすぐに病院に行くのがオススメです。
病院に行く時間がない方は
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淋病は1度セックスするだけで
30%の高確率でうつる性病なので
症状が悪化する前に早期発見した方がいいです。
正しい知識を身に着けて、性病に感染しない生活を送りましょう。