



本記事のテーマ
クラミジアの感染原因・症状と検査方法・治療法は?をわかりやすく解説します
クラミジアとは
クラミジアについては、中学校や高校の保健体育の授業で学習した人もいるかもしれません。
でもすっかり忘れてしまったり、いまいち実態がつかめていない方が多いと思います。
クラミジア感染症とは、以下の画像のような菌が体内に侵入することによって感染します。
誰でも感染する可能性のある病気ですが
女性の方が男性よりも感染者数が多く
性病の中で
クラミジアの感染者数は1番多いです。
上記は
厚生労働省のデータ(平成30年)をわかりやすくグラフにしたものです。
他の性病と比べて
どれだけクラミジアの感染者数が多いか一目でわかるかと思います。
日本だけでなく
世界の中でも感染者数が多いともいわれています。
クラミジアの感染原因
クラミジア感染症はどのようにして感染するのか、原因・経路について説明していきます。
まず
クラミジアの感染部位はこの2つです。
- 性器
- 咽頭(のど)
主な感染原因は、セックスがあげられます。
セックスの際にお互いの性器や粘膜が触れ合い
クラミジア菌が移動することによって感染します。
でも
セックスをしなければ感染しないのかというとそうでもありません。
精液・膣分泌液(愛液)・血液・唾液など
さまざまな体液の交換があるような行為で感染するため
セックスのみならずディープキスやオーラルセックス(クンニ・フェラ)なども感染原因となりえます。
この時、菌がどこに入り込むかで発症場所が異なります。
- 性器に感染 → 性器クラミジア
- 咽頭(のど)に感染 → 咽頭クラミジア
となります。
しかし
クラミジア菌は非常に弱い菌です。
人の体内でしか生きられず
普通の風邪などのように飛沫で感染することや
同じコップの回し飲みなどの接触で感染することはありません。
クラミジアの症状
続いてクラミジア感染症の症状についてみていきましょう。
性器クラミジア
性器クラミジア感染症の臨床症状(病状)は男女によって異なります。
▼ 男性の場合
- おしっこの際に性器が痛む
- かゆみや違和感が出る(尿道炎・精巣上体炎)
▼ 女性の場合
- おしっこをするときに軽く痛みが出る(子宮頸管炎・骨盤内付属器炎・肝周囲)
- おしっこが膿(うみ)っぽくなる
- おりものの量が増える
- 不妊
などの症状が現れることがあります。
このように男女で症状が違うと言えども
大まかに共通点を言えば
- 性器付近の炎症
- それに伴った性機能の低下
などが挙げられます。
しかし女性は男性に比べて感染に気づきにくいことが多く
潜伏期間や感染時期を特定することは困難とされています。
このように聞くと女性の方が感染しても症状が小さく
感染を恐れる必要はないと誤解される方もいらっしゃいますがそうではなく
その無自覚の期間にまた性行為をし感染を広げてしまったり
淋菌などの他の性感染症と重複して罹患することもあります。
特に妊婦の方は胎児に著しい影響があり
産道感染という形で新生児が肺炎を患ったり
結膜炎になることがあるので注意が必要です。
咽頭(のど)クラミジア
咽頭クラミジアは
- のどの痛み
- のど腫れ
という風邪に似た症状が出ます。
そのため
咽頭クラミジアだと気づきにくいことも特徴の一つです。
クラミジアの検査方法
クラミジア感染症の検査方法は主に2種類あります。
- 抗原検出法
- 遺伝子検出法
です。
クラミジアの検査ができる場所は
- 保健所(無料)
- 病院(有料)
- 市販の性病検査キット(有料)
になります。
保健所では費用が無料になりますが、
クラミジア検査をしている地区が限られている
月に2回しか実施してない(しかも平日)
と会社員には条件が合わないかもしれません。
また性器だけで咽頭(のど)クラミジアの検査は行っていません。
病院では、各種8000円ほどの検査費用がかかり
医師に陰部を見せる必要があるので
ちょっと恥ずかしい方は病院での検査は向きません。

保健所に行く時間がない。
病院に行くほどのお金はかけたくない。
そういった方は、手軽に早く検査ができる
自宅でできる性病検査キットがおすすめです。
性病検査キットの中でも
値段が安くて
検査結果が数日で出る
が性病検査キットの中で1番おすすめです。
クラミジアの治療法
治療については主に内服薬を用いて行われます。
この時注意すべきことは
抗生物質を服用し終わって、2~3週間経過した後でないと正確な結果が出ない
ということです。
その間に
カップルなど特定の性交渉の相手がいる場合
結果が出る前に、移しあってしまう「ピンポン感染」
などのリスクが考えられるので
治療をしている間は性交渉を控えることが大切です。
特に
咽頭クラミジアの場合は
早期発見が難しく(自身で風邪と勘違いしてしまうため)
セックスパートナー間でのピンポン感染が起こりやすいので
疑わしい時はなるべく早く検査をしましょう。
クラミジアの予防法
性器クラミジア感染症の主な予防方法は2つです。
- 粘膜同士の接触が考えられるシーンではコンドームを使用すること
- 感染の疑われる不特定の人とは性的な関わりを持たないこと
コンドームを使用することで
HIVなどの他の性病も防げるので
しっかり予防のためにも使用してください。
もし使わない人は
定期的に検査をしてしっかり自分を守ってくださいね。
パートナーが性病である限り
うつしあってしまうので
感染が疑わしい場合は
自分だけでなく、パートナーの方にもぜひ検査・治療を受けることを勧めてください。
まとめ
クラミジアは性病の中でも
1番感染者数が多い性病です。
特に
女性の方が男性よりも感染者数が多いので
不特定多数のパートナーがいる人は気をつけてください。
性器クラミジアの症状は
- かゆみ
- 痛み(炎症)
- 陰部の機能低下
です。
それに比べて
咽頭(のど)クラミジアの症状は
- のどの腫れ
- のどの痛み
などと
「風邪かな?」と普段は見過ごしてしまいがちなので
気づかないうちに感染してしまう可能性がある病気です。
性器も咽頭(のど)クラミジアも
どちらもセックス・オーラルセックスを通じて感染する病気です。
コンドームを使用しても
咽頭(のど)クラミジアの可能性があるので
不安がある人は検査をおすすめします。
時間がたくさんある人は保健所で無料検査を受けても良いと思います。
時間もお金もかけたくない人は
自宅で誰にもバレずに検査できる
性病検査キットがおすすめです。
精度も病院・保健所と変わりなく
病院の半額で検査できるので
気軽に受けて大丈夫だと思います。
「クラミジアかな?」
と心配がある方は
パートナーにもうつる可能性があるので
ぜひ早めの検査をしてくださいね。